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解決事例

2025.06.23
亡くなった父親の遺産のうち実家を売却するか否かを巡り兄弟間で揉めてい たところ、相手方本人と交渉して早期に分割協議を成立させた事例

事案 

 被相続人はお父様で、相続人はご存命中のお母様と子である長男及び二男の
兄弟です。ご相談に来られたのは長男です。 
長男は、お父様が亡くなられる2年ほど前から、お父様とお母様が住んでお
られた実家に帰り、お父様のお世話をされていたようです。お父様が昨年末に
亡くなられたことを受け、お父様名義の不動産と預貯金口座をどうしようかと
二男にメールで相談しましたが、二男からは実家の不動産は売却した上で、売
却代金を分割するという案が提示されました。お母様はお父様が亡くなられる
少し前に実家付近の老人ホームに入所しており、実家には長男のみが住んでお
られる状態でした。 
長男としては、実家を売却することに別に異論はなかったようですが、施設
にいるお母様が思い入れのある実家を売却することに反対されており、折り合
いがつかない状況の中、二男からは、裁判所から出頭要請が出たら対応してく
ださい、裁判所には連絡先として長男の職場としています、といったメールが
送られてきたため、裁判となった場合どのように対応したらよいかと心配に思
われてご相談に来られました。 

解決方針 

 長男個人としては、実家の売却も仕方ないというお考えのようでしたが、お
母様としては、思い入れのある実家について少なくともご自身が存命中に売却
することは止めてほしいという強いお気持ちを持っておられました。また、長
男としてもお母様のご意向は尊重したいとのお気持ちがあったようでした。 
そこで、長男だけでなくお母様の代理人にも就任し、二男を相手方として受
任通知を送付することとしました。お母様としても、思い入れのある実家につ
いて、売却することを当然と考えるかのような二男の対応に反発を覚えておら
れたため、当方が代理人に就任することに快諾いただきました。また、二男か
らのメールの内容が既に裁判手続きを採ったかのような記載でしたので、受任
通知には、いつ、どのような内容の手続きを行ったかを尋ねるとともに、裁判
手続きでも当方が代理人として対応することを伝える内容も記載しました。 
そうしたところ、受任通知を受け取った二男から連絡を受けました。当方が
確認したところ、二男において、実際はまだ裁判手続きを採っておられなかっ
たようでした。そこで、遺産分割協議という形で交渉を続けることとし、当方
で遺産目録を作成した上で、実家については長男が取得すること、二男に対し
ては代償金を支払うことで清算することといった内容の遺産分割案を提示しま
した。 
二男としては、長男だけでなくお母様も紛争当事者の相手方という立場に
なったことにショックを受けられたようで、当方がお母様の代理人に就任した
ことによりお母様ご本人と直接連絡をとれない事態を早く解消したいと主張さ
れ、こちらの提示する遺産分割案に対して了承をいただき、早期に遺産分割協
議を成立させることができました。
 

当事務所コメント 

 遺産分割協議を行う上で、相続人間でどのように意見が対立しているのかを
正確に確認する必要があります。本件では、お母様と長男の意向が一致し、二
男の意向と対立しているという構造でしたので、長男と併せてお母様の代理人
にも就任したことで、相手方本人との間で話し合いを行って早期に解決するこ
とができました。 
当事者間では、どうしても感情的な対立やこれまでの関係性に基づく不信感
があり、なかなか話し合いをまとめることが難しい場合が多く見受けられま
す。弁護士という第三者の専門家が間に入ることで、遺産分割とは関係のない
感情的な対立点を乗り越えて、遺産分割の中で必要な範囲内でベストな解決点
を探していくことが可能となります。本件でも、実家を売却するかどうかと
いった点で対立がありましたが、代償金を速やかに支払うという点を提示し、
反対当事者の懸念点、本件でしたら二男が受け取るべき相続分を正しく取得で
きるかという点、を解消する解決策を提示できたことにより、早期解決に至れ
たものと考えております。

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この記事の執筆者

入江・置田法律事務所

弁護士・税理士・家族信託専門士

置田浩之(おきた ひろゆき)

専門分野

相続、相続税、家族信託、企業法務

経歴

東京大学大学院法学政治研究科卒業後、東京都内の大手銀行に勤務。その後、大阪大学法科大学院に入学。司法試験合格後、平成22年1月に弁護士登録、大阪府内の法律事務所勤務を開始。平成27年12月、大阪・阿倍野に弁護士の入江貴之とともに事務所を開設。また、平成24年に税理士登録、相続財産問題や相続税対策などにも幅広く対応している。 相続問題の相談実績は年100件を超える。豊富な法律相談経験により、依頼者への親身な対応が非常に評判となっている。
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